恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

役者のツラ構えを堪能する『孤狼の血』


孤狼の血』を近所の映画館で平日の昼間に鑑賞。老若男女まんべんない感じでお客さん入ってました。
豚のビチグソ!
伊吹吾郎
昭和天皇
真木おっぱい!
ガイアの夜明け
ガイアの夜明け』を欠かさず録画してる身としては、役所広司江口洋介というダブルガイアの共演に俺のガイアが輝き出し、そこにきっと夜明けがやってくる(NA:蟹江敬三)。
結論は以上です。
それだけじゃなんなので、以下は余談。
とにかく寄りのキャメラが多いので、ひたすら役者陣のツラをドアップで拝まされるという、暑苦しい画の素晴らしきかなヒットパレード
そんな中、ほんのわずかな時間でしたが、ブン屋の役で出演した中村獅童の、うさん臭みあふれるツラ構えから匂い立つ存在感は圧倒的でした。
しかし全体的な印象としては、良すぎる役者をたくさん揃えたのに無駄づかいで終わっちゃった感が否めず。
石橋蓮司は『アウトレイジ』とほぼ同じ役回りで新奇性がなかったので、あんなに出番多くなくていいのに。それだったら、帝都の魔人こと嶋田久作をもっと活躍させて欲しかった。
物語の終盤、「アイツ悪いヤツと思われがちやけど、実は良い人なんよ、テヘペロじゃけんのぅ」という流れで松坂桃李が号泣し、観客の感動を強引にかっさらおうという展開があります。
だが、暴力に次ぐ暴力の取り調べをやり散らかすわ、ヤクザから賄賂をもらい散らかすわ、完全アウトな違法捜査で証拠を集め散らかすわ、とカスカスざんまい行為を、観客はさんざん目撃してるわけです。
なので、今さらええヤツもAチームもあるか、この特攻カバチタレ、というのが正直な感想でしかない。
「厳しく選手に当たってきたけど、それもひとえに選手を成長させたいからなんだよね、日本テヘペロ大学☆」なる戯れ言に説得されて、あなた感動しますかっちゅう話ですよ。もはや激おこプンプンスカトロジー丸。
モンキーレンチで涙袋をぶん殴って観客を泣かせるような無茶ぶり演出が、硬派なはずのこの映画において為されてしまったこと、とても残念です。
悪いヤツは鬼籍に入っても悪いまま、クソはアイドルが脱糞してもクソのまま、お酒はぬるめのガンバスターカエサルモンゴリアンチョップカエサルに見舞ってやればいいのだ、そう思いました。