2020年になり、はじめてのアート鑑賞は、東京国立近代美術館の『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』でした。近美は、面白い切り口の展覧会をちょこちょこやってくれるのでいつも楽しみにしてます。
『窓展』は、バスター・キートンの映像から始まる、「窓」をひたすらフィーチャーした展覧会。ただ、今回のキュレーションはちょっと強引だったかも。
「とりあえずビール」な軽い感じで「窓」っぽい作品をそろえたというザックリ感は正直否めず。牽強ファッキン付会だろって作品がしばしば。
パウル・クレーやマーク・ロスコの抽象画は、「窓」との共通点は四角いだけじゃんかいや!
ホンマタカシのは、富嶽三十六景じゃなくて、窓越しの作品(コルビジェの建築物シリーズとか)あるんだからそっち持って来いやんけっけ!
挙句の果てに、8枚のガラスが並んでるだけもんこっすらぽん!
謎の方言が飛び出すほど、ビックリなんでんかんでんなありさま。
厳密な定義にこだわりすぎる、融通の利かないエンジニアみたいにナーバスなおじさん(ナバおじ)が行くと、いろいろ気になりすぎてメンタルやられそう。なので、あまりコンセプトは気にせず、大らかな気持ちで鑑賞するのが良いと思いました。
展覧会の前半は絵画や写真ですが、後半では映像や現代おもしろアートが多くなってきます。カオスな祝祭感が高まる後半は、割とおすすめ。
多数の人間が部屋に出入りするだけの映像作品とか、お笑いのコントでありそうな設定。でも、そんなくだらないものを美術館で神妙な顔して見るのはキチガイ沙汰でしょうね。痛快です。
Mac のデスクトップ上でファイルやフォルダを無限コピーしていく作品とか、アホくさくてずっと見てられました。展示物と同じ内容ではないっぽいですが、アーティスト本人がアップしたと思われる動画を見つけたのでリンクしておきます。
ほかにも、3台の扇風機でドアを開け閉めする作品とか、馬鹿馬鹿しすぎるし、横柄なおっさんのエゴしぐさって感じで、音が死ぬほどうるさかったです。来場者はみんな殺気立ってましたね。
建物の外には、直島パヴィリオンで有名な藤本壮介の建築物も展示されてました。窓とは、そう、形而上のイデーだったのです。
帰りは、九段下のロイヤルホストで夕食。
下記の本を読んでから、すっかりチェーン店への興味が高まるばかりです。みんな大好き松屋も取り上げてる良書。
注文は7品。
- デキャンタ白ワイン
- 食いしんぼうのシェフサラダ
- ロイヤルのオニオングラタンスープ
- やりいかのフリット
- 国産豚ときのこのポルチーニクリームソース
- アンガスサーロインステーキピラフ~ガーリック風味~ ドミグラスバターソース
- ダブルチョイスアイス(塩キャラメル・ベルギーチョコレート)
ふたりでシェアして合計 6,908 円なり。
あたし、ファミレスで使いすぎ!?
しかし、先ほどの本の著者・稲田さんは、ひとりで1万円近く使ってました。パンクな先行者がいるので心配いりません。
稲田さんも記事でおっしゃってますが、まさに「確実な幸せを得られる無駄遣い」でした。
ロイホはファミレスの中では高級店の部類なので、基本的にやべえ客がいません。雰囲気が落ち着いてます。それでいてファミレスなので、カジュアルにダラダラできる感じが最高でした。リピありありです。以上レポっす。