パンデミックが、ハンパなっく、バクハッツしてまっす。
そんなコロナがナウな時代だからこそ、精神を安定させるべく文明文化に触れなきゃいかんのですよ。
そんなわけで、川崎市岡本太郎美術館の「第23回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」を鑑賞してきました。
美術館がどんどこ休館してる中、やってることに感謝感激のアメフラシです。
結論から言うと、かなりカオスな展覧会でした。
松藤孝一「世界の終わりの始まり」
ガラスにウランを混ぜたウランガラスの群れにブラックライトを照射した作品。
イエス・フューチャー感あります。
村田勇気「任意のアトリビュート」
バーチャルの木彫りなリアリティ。
右奥:藤田淑子「Curtain Girls」
手前:根本裕子「野良犬」
根本裕子「野良犬」
そんたくズ「そんたくズ岡本太郎美術館記念公演~死ぬのはお前だ!アジア初の逆デュシャン展」
コントを上演する作品らしいですが、コロナショックで中止とのこと。架空イベントのチラシがいっぱい置いてあって、悪ふざけな芸が細かいです。
野々上聡人「ラブレター」
第23回TARO賞だそうです。ごっちゃり。とどまらぬ表現意欲が感じられます。
本濃研太「僕のDNAが知っている」
すべてダンボールによる作品。どっさり。ダンボーの可能性がひろがりんぐ。
佐藤圭一「おねすと」
桂典子「しょくどう」
笹田晋平「Jericho's raft and fifteen guardians 〜ジェリコーの筏と15人の守護者〜」
絵の周囲に散りばめられているのはアイドルとのチェキ。
全体的には、物量と熱量で勝負する作品が多かったようです。胸焼けしちゃいそう。
そんな中、あくまで個人的な好みでは次の作品がピカイチでした。
森貴之「View Tracing」
ポリゴン空間を表現したインスタレーション。
部屋に足を踏み入れると、そこにはマトリックスな世界が広がってました。
ポリゴンにかたどられた、クマやタカの木彫り、ダルマ、大黒天、こけしなど、民芸品の数々。そして、馬のハンティングトロフィーに女体のトルソ。
これらは全部、糸で作られています。
この展覧会では数と量で圧倒させようとする、あえて悪しざまに言ってしまえば、こけおどしっぽい作品が多かったように思いました。もちろん熱量は評価しますが。
とはいえ、森貴之の作品のシンプルなスマートさが際立っていたので、個人的にはいちばん好き。
この美術館は当然なことですが、岡本太郎の作品が常設で多数展示されています。
ここから先は、岡本太郎ドリーム・ラッシュ・カーニバルをお楽しみください。
イキリまくりドヤりまくりの岡本太郎、スキーで躍動感の岡本太郎、そしてパンツ一丁の岡本太郎。
あなたのハートには、どんな岡本太郎が残りましたか?
第23回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)
川崎市岡本太郎美術館
2020年2月14日(金)~2020年4月12日(日)
9:30-17:00(入館16:30まで)
休館日:月曜日
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内