恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

あつまれ 杉本博司の部屋

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すっかり遠い過去の話になりますが、緊急事態宣言の前、銀座のギャラリー小柳で杉本博司の個展「Past Presence」を見ました。

 

 

杉本博司の写真群の中には、エッフェル塔ピサの斜塔、オーストラリアのオペラハウスなど、有名な建築物をわざとぼかした焦点で撮影した「建築」シリーズというのがあります。 

直島のベネッセハウスという場所には、その「建築」シリーズのワールド・トレード・センター安藤忠雄による光の教会などが恒久展示されているので、直島へ行けばありがたく拝観できますよ。

 

で、今回の個展では「建築」シリーズと同様、意図的に焦点をぼかしたアート作品の写真が4点、展示されていました。

 

内訳は、ジャコメッティの彫刻3点とマグリット『光の帝国』。

 

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左下、犬の鼻先に何か置いてあるので寄ってみると。 

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ドッグフードでした。こういう遊び心が、いかにもヒロシですね。

 

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 上記の3点、ジャコメッティの作品を撮った写真は、彼の彫刻のもつ不穏さが増幅されていて、とても良かったです。

 

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ただ、マグリットのこれはガチのピンボケ写真としか思えなくて、うーん微妙。さすがにこれはどうなのよって思う。

 

今回は展示されていないものの、「Past Presence」シリーズには、ピカソの記念碑的作品『アビニヨンの娘たち』やピエト・モンドリアンの作品を撮影した写真もあるんですって。

そんなんまでやり出したら虎の威を借りっぱなしアートじゃん……と思わんでもないですが、あえて主客転倒をめちゃくちゃにすることこそ、杉本博司の真骨頂(のはず)。

 

ところで、コロナでワッショイな昨今、わたしもご多分に漏れず自宅待機を強いられる日々でした。

しかし、こんなコロナの困難に現われた救世主『あつまれ どうぶつの森』(以下あぶ森)のおかげで、気晴らしできる毎日を過ごせております。

ありがとう任天堂! 

 

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ただ残念なことに、うちの島においても緊急事態宣言が発布されてしまいました。

ところが不思議なことに、いくら住民との濃厚接触を繰り返しても感染者がゼロの毎日です。ラブ・安堵・ピース。

なお、この島はネオアトランティス島なので、旗のデザインはガーゴイル総統(ふしぎの海のナディア)の仮面を模しました。

 

わたしの部屋も紹介しておきます。安藤忠雄っぽさしかない、コンクリート打ちっぱなしにしました。

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奥の壁に掛けられている3枚の写真は、杉本博司の『海景』。

見た目通りなので説明するのも野暮ですが、左は「太平洋」、中央は「日本海」、右が「瀬戸内海」です。

Hiroshi Sugimoto: Seascapes

Hiroshi Sugimoto: Seascapes

 

 

部屋の真ん中には、デュシャンの便器に見立ててビデを配置。

杉本博司が設計した小田原にある「杉江之浦測候所」では、日用品や工芸品、化石やアートなどが巧みに配置されているので、その雰囲気を再現しようと試みました。ヒロシ・ザ・ワールドに少しでも近づけたでしょうか。

 

なんにせよ、あぶ森で現実逃避するのもいいんですが、たまには現実世界にも逃避したいもの。

いつかの日常がいつもの日々に戻ってくることを願ってやみません。

 

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