もう終わってしまった展覧会ですが、世田谷美術館で「作品のない展示室」を鑑賞しました。
コロナ禍の状況を逆手に取った、こんなときだからこそ輝く妙手です。
作品が一切ないので、展示室と展示室から見える風景を眺めるだけの展覧会ですが、逆説的にアートの楽しさ、ありがたさ、大切さを知れました。ありがとうございます、世田谷美術館。
世田谷美術館がオープンしたのは1986年3月。バブル前夜に開館し、バブルをバブバブとバブみで過ごした建築物だけあって、重厚でありつつ遊び心のある意匠がふんだんに施された建築物です。
総工費は40億円という話ですので、世田谷美術館が収蔵している作品の中で一番高いのが本体である世田谷美術館なのは間違いないでしょう。そう考えると、この展覧会は40億円を純粋に堪能するわけで、なんとも絢爛豪華! 同情できないけど金をくれ!
40億円のパワーがあってもコロナで封鎖されてしまう世田谷美術館のコインロッカー。
美術館の外も、世田谷の自然食品と土地を贅沢に活かした風景が広がっていました。
シャボン玉アーティストが大活躍してました。シャボン玉に勝負を挑む児童の図。
繰り出されるシャボン玉には勝てないやと悟った児童の図。
作品のない展示室
世田谷美術館
2020年7月4日(土)~ 2020年8月27日(木)
10:00-18:00
東京都世田谷区砧公園1-2