恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

アートに光を。

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東京オペラシティアートギャラリー「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」を鑑賞しました。

 

 

コロナ禍で来日できないライアン・ガンダーが、オペラシティの収蔵品をイギリスからリモートでキュレーションした、まさに今そのときの展覧会です。

 

ここにライアン・ガンダーの作品はなく、ライアン・ガンダーの意思を感じ取るだけ。

 

参加型の愉快な仕掛けも施されていて、芸術の楽しみ方を拡張するアート鑑賞が体験できました。

 

この美術館、ふつうは受付のすぐ先にある展示スペースから始まるけど、今回は上のフロアから開始。

 

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白と黒の作品のみで埋め尽くされた「色を想像する」。

 

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全体的にはこんな感じ。説明書きがなく、作品あるのみ。

 

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反対側の壁はこうなってます。作品の対応する位置にキャプション。

 

f:id:mondobizarro:20210611235318j:plain次の部屋も、ずらっと作品のみ。

 

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もちろん私が大好き、白髪一雄もありました。

 

 

一旦、 ライアン・ガンダーから離れて松田麗香の展覧会へ。

 

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白黒の作品ばかりに接した直後に、色彩グラデーション豊かな作品を味わえる流れが素晴らしいです。

 

もともと狙ってエントリーさせたわけじゃないと思いますが、バチコーン嵌まったおもしろさ。

 

 

下のフロアに戻ります。

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ペンライトを持ちましょう。

 

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照明が落とされて、薄暗い場内。

 

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暗くて作品もなんのこっちゃですが。

 

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ペンライトを灯せば、刺青の絢爛さとゴールドの豪華さに目を奪われます。

 

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各部屋の床には、テーマが貼ってありました。

 

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絵の一部だけを照らして楽しむなんてこともできちゃう。

 

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これ部屋に入ったとき、めっちゃドキッとした。

 

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李禹煥の作品をこんな風に鑑賞できるのおもしろすぎる。

 

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立体の造形作品は陰影がくっきり出てくるので、絵画とは別の楽しみ方ができます。

 

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出口。

 

平日の夕方に行きましたが、先客が途中でいなくなり、贅沢なアローン鑑賞。

 

薄暗い場内で、ときどき警備員とすれ違ったり、監視係の人がじっと佇んでるのも、おもしろアート体験でした。

 

アートは、見せ方によって印象や趣きが全然変わるのを実感。まさにキュレーションの魔術ですね。

 

ダンジョンで宝探しをしているような、ドキドキ感とワクワク感が味わえました。

 

ふつうじゃない今だからこそ実現した、ふつうじゃない展覧会。

すっっっっごく良かったです。

 

 

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「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展
東京オペラシティ アートギャラリー
2021年4月17日~6月24日
11:00〜19:00
東京都新宿区西新宿3-20-2