東京国立近代美術館でゲルハルト・リヒター展を鑑賞。
先日、箱根でリヒターを見たばっかりなので、この展覧会がとっても待ち遠しかったです。
注目度の高い展覧会なので土日は混みそうと思い平日に行ったんですが、それでもそこそこ混んでました。リヒターって人気あるんですね。
展覧会の写真や感想は下記にて。
ほとんどの作品が撮影オッケーです。
アウシュビッツの写真や映像作品は撮影NGなのでご注意ください。
会場の中央にはドドーンと8枚ガラスの作品。
近づきすぎると監視員に注意されます。
人がいなくなってから撮ってもよかったんですが、いい感じにまんべんなく人がいるので、いっそ人ありきで撮ってます。
へらで絵の具を塗ったり削ったりする作品です。パッションあふれますね。
フォト・ペインティング!
写真を写実的に描きつつ刷毛でぼけさせる作品。現実とイメージの淡いあわい。
グレイペインティング!
これだけ「ペインティング」の前に中黒がありませんが、公式サイトの表記にならいました。
人を入れた写真が撮りたすぎて、人来いよ、人!って待ちまくった結果、ガッツリかぶった写真が撮れました。マグリットの絵にありそうな構図で、個人的に大満足です。
なにを見てるんだろ?って妄想しながら人の肩越しに鑑賞するのも乙なもんです。
ちなみにリヒター展のチケットで常設展も見ることができます。常設展の2階にもリヒターが飾られてますので絶対に忘れずに。
「シルス・マリア」
フォト・ペインティングの手法で描かれた作品。
スイスのリゾート地の風景で、トーマス・マンやヘッセ、ニーチェが過ごしたこともある土地だそうです。リヒターも幾度となく訪れた場所だとか。
「9つのオブジェ」のうちのひとつ
リヒターの初期作。写真に修正を施してから印刷した作品だそうです。だまし絵っぽい楽しさがあります。
左:「抽象絵画(赤)」
企画展のほうで飾られててもいいような逸品。常設展のほうはガッラガラなのでじっくり鑑賞できます。これを見ずに帰ったらもったいないですよ。
リヒターだけでなく、常設展には興味深い作品がたくさんあります。
もともとは精神科医の高橋龍太郎コレクションだったと思うのですが、近美が購入・収蔵してました。
福田美蘭「Copyright 原画」
近美がこういう作品を収蔵するのは、とても意義あることだと思います。
森村泰昌「Brothers(Late Autumn Prayer)」
ミレー「晩鐘」のパロディ作品。
近美に行ったら、常設展にも足を運ぶといいですよ。
ゲルハルト・リヒター展
東京国立近代美術館
2022年6月7日~10月2日
10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで)
東京都千代田区北の丸公園3-1
- 価格: 3900 円
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