恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

監獄のとびらを開けるのは他人。

天気は終日くもりだっていうから、信じてチケットをネットで前もって買ってみましたら、天の配剤のおかげもあって、小雪吹きすさぶ国道一号線を、いつも通り川崎ナンバーの自動車にあおられながらのブロロロロとなりました。

さむさで感覚ゾンビにおちいった両脚をいたわりながら「ペントハウス」をみたのです。ららぽーと横浜の東宝で。

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おもしろかったです。

ハリウッドならではの、ぬかりない脚本でした。教科書通りともいえる。

コード・ブラックがみんなに通じなかったり、拉致だと思いきや逃亡だったり、中国人に見せかけて韓国人だったり、チョコレートケーキで眠らせようと思ったら相手がチョコアレルギーだったり、スヌーピーの作戦が期せずしてフランス版プレイボーイで出し抜けちゃったり。

細かすぎる裏切りの数々に翻弄される心地よさ。

冒頭で印象づけた場所へ、最後ぐるりと戻ったり。
予定調和に想定通りだとしても、きちんと代償は払ったり。
道徳的にも釣り合いをとって、優等生すぎるともいえますが。

ダークナイトですら道徳の網をすり抜けることはできなかったわけで、ハリウッドでルパン三世をやったら必ず最後に報いを受けましょう。
そういうルパンもみてみたいかも。

ベン・スティラーは相変わらず、隣人にこんな人いたらいいなっていう顔つきでよかったです。
エディ・マーフィは相変わらずエディ・マーフィ
ガボレイ・シディベは相変わらずの圧力。

教訓として、ドアはじぶんで開けましょう。
開けさせて入るのは監獄です。