恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

★2023年ベスト映画10★

今年はあっという間でしたね。あんなことやこんなこと、いろんなことやどうでもいいこと。写真は直島で見かけた猫の家族です。

2024年は41本の映画を劇場で鑑賞しました。去年が27本なので前年比150%超。がんばったほうです!

まだまだゼルダもクリアしてないし水星の魔女も全部見てませんが、今年のベスト映画10です。

 

 

★4~10★

五十音に並べているだけなので順不同です。

 

鈴木亮平主演の『エゴイスト』は、役者の演技の色気がすごくてランクイン。

 

『エンパイア・オブ・ライト』は、大好きな監督サム・メンデスなので選出。007の大作を2つ撮ったりしてたけど、えぐるようなヒューマンドラマのほうが撮ってて上手い監督さんだと思います。

 

イーライ・ロスサンクスギビング』は、ひっさしぶりにしっかりしたグロゴア映画を観たぞ!っていう嬉しさ。パレードの山車に乗っかってるあの尖ってるやつがぶっ刺さるんだろうなぁと思ってたら、期待通りにグッサリしてくれたりするので裏切らないギミック。一方で、お話はホラー映画の王道って感じの展開なので、犯人が序盤で見抜けちゃうのは残念でした。そこは期待を裏切って欲しい。

 

飼い犬を殺されてブチ切れ殺し屋の4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』は、ラストを飾るにふさわしいド派手もりもりアクションの連続で楽しめました。あんだけ人を殺してるわけだから、報いを受けるのは当然って終わり方もよかったです。ただ、続編を作れそうな感じにもしてるので、本当に最後かは怪しいのも良い。

 

なかなか日本で公開してくれないオッペンハイマーとセットになって叩かれたり、フェミ嫌悪の文脈でも叩かれてしまった『バービー』ですが、フェミニズムをメタ的にも扱っててバランスの良い映画だと思いました。内容的にはケンが主役の映画と言ってもいいぐらいなので、多方面に救済をもたらす素晴らしい脚本という評価をしてます。

 

ブルーを笑えるその日まで』は、仕事の関係者に勧められて鑑賞。最近は単館上映の映画を観なくなってたので、勧めてもらえて本当に良かったと思えた映画。イマジナリーフレンド的な単純な物語かと思いきや、新海誠的な仕掛けもあって現代的。青臭いっちゃ青臭い物語ではあるんだけど、青春の影ってこういうもんだろうし、真っすぐで誠実な映画でした。

 

M・ナイト・シャマランの最新作『ノック 終末の訪問者』は、いつも通りめちゃくちゃ期待して観に行って、またこの程度かよ!っていういつものパターンでした。期待値を下回らせるのもシャマランの良さだと思ってます。アポカリプス映画としては同監督の『ハプニング』のほうが出来は良かったと思う。文句しか言ってないけど、シャマランってだけでランクインさせてます。

 

★3★ 君たちはどう生きるか

他人からの評価や情報は絶対に仕入れず、自分の感覚だけを頼りに目撃したかったので、初日の最初の8時に鑑賞。正直なところ1位にしてもいいぐらい打ちのめされました。

千と千尋以降の宮﨑駿は、物語を拋棄してイメージのみに耽溺しており、まさしく映画作家という感じで圧倒されるばかりなんだけど、本作も脳髄をぶちまけた内容でとても感動しました。

宮﨑駿庵野秀明のことを自意識の井戸なんか掘り始めてもね、そんなものはただのカタツムリが貝殻の中をウロウロしてるようなもんでね、先までいったらなにもない」と腐してたけど、その駿庵野にどんどん近づいてるのがおもしろい。この作品で終わらずに次もやるらしいので、死ぬまで作り続けてください。

 

★2★ PERFECT DAYS

正直なところ1位にしてもいいぐらいグググッと心に来ました。これと言ってドラマティックなことは何も起きないんだけど、とても気高い映画。

外国人の監督が東京を舞台にした映画が好きです。ソフィア・コッポラロスト・イン・トランスレーション』、レオス・カラックスメルド』、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥバベル』、クエンティン・タランティーノキル・ビル Vol.1』、そしてジャン=ピエール・リモザンTOKYO EYES』!

 

★1★ 怪物

TOKYO EYES』は大好きな映画だし、2021年のベスト1は『花束みたいな恋をした』だし、坂元裕二の脚本が好きなのかも。

 

来年の映画は『ゴーストバスターズ』と『オッペンハイマー』と『片思い世界』が楽しみです。良いお映画を!

 

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