恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

2018年香川(高松・直島)旅行記:2日目【1】 味庄〜めりけんや

初日【1】 ヒトシナヤ〜くつわ堂総本店
初日【2】 うどん棒本店〜高松市立中央公園
初日【3】 イサム・ノグチ庭園美術館
初日【4】 こんぴらや〜遊〜鶴丸

黒いざるうどん。

早朝にホテルをチェックアウト。
朝なので、シンプルなうどんが食べたいと思いました。
だとしたら、ざるうどんだな!
ざるうどんしかない!
ざるうどん絶対主義!
ざるの化身となって、ズシーンズシーンと高松駅前の味庄に入店。

頭の中は、ざるで埋め尽くされています。
ざる!ざる!ざる!ざる!ざる!
待ち受けるおやっさんの正面に立って、前のめりに注文。



「ざるそば!」



そば食いのクセが出てしまったのでしょうか。
ざるといえば、そば。
そんな脊髄ソバット反射が炸裂です。
わたくし、実際にざるそばが出てくるまで、じぶんの注文の誤りに気づきませんでした。
カウンターから出てきたのを見て、ずいぶん色黒なギャルうどんだなと思ったぐらいです。

「さぬきの夢2000」みたいな感じで、新種の黒い小麦「さぬきブラックRX」でも開発されたのかと、妄想バイアスが働きました。
しかし出てきたのは、ざるそば
どんな角度から見ても、ざるそばです。
目を閉じて気配を探ってみたら、香りもざるそばでした。
当然です。ざるそばを頼んだんですから。
ざるな注文でな。
香川うどん屋でそばを頼むとか、例えるならば、香川うどん屋でそばを頼むような冒涜といえましょう。
肩身が狭くて寄せ乳です。
ざるうどんへの恋心を胸にしまい、ざるそばを啜ったんですよ。
なんということでしょう、ざるそばの味がしました。
こ、これは……ざ、ざるそばだ!
ZA!RU!SO!BA!
食べてみても、ざるそばでした。
そうです、わたしがざるそばだったんです。
ざるそば、おまえだったのか。いつも海苔がかかっているのは。
せっかくですから、ざるそばの写真を、ざるな調整で、ざるうどんに寄せてみました。

鈴木その子バリのアルビノ化に成功。
では、クイズです。
ここに写ってる、ざるうどんに見えるざるそばは、なんでしょう?
正解は、胸にしまっておいてください。

突撃!となりのざるうどん。

フェリーの時間が近づいている中、ざるうどんへの未練が断ち切れません。
ざるルーザーなまま、高松を去るのは憤懣ざるかたない。
味庄と同じ通りにある、めりけんや高松駅前店に突撃しました。

こちらのお店では、そばを扱っていないため、ざるといえばざるうどんしか出てきません。
わかりやすい。こうでなくっちゃ。
そもそも香川でそばを扱ってるさっきのうどん屋がどうなんよ。
と、ざる恨み(逆恨み)。
ともあれ、無事にざるうどんを入手しました。

朝だからシンプルに済ませたいと言ってたのに、やけくそ気味に天ぷらを追加しているのは、ご愛敬。
しかも肝心のざるうどんにピントを合わせないという、ご乱心。
大変おいしく頂きましたら、船の出発まで10分しかないというギリギリフェリー。
ダッシュで乗り場に駆け込み、乗船券のお金を窓口のおばちゃんにマッハでねじこんで、どうにかフェリーに乗り込みました。
ざるそばのせいで、ひどい目にあった2日目の始まりでした。
つづきます。