恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

セッ

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毎日アダルトビデオを点検することで日銭を稼いでいる身としては、セックスなんざ見飽きてるっていうのが、チンポに賭けて偽らざる本音なわけです。

セックスを描いた映画といえば色々あるだろうと思うけど、キューブリックの『アイズ ワイド シャット』、これがいちばん好き。セックスの映画なのにセックスが一切出てこないという潔癖さが、ポルノグラフィにうんざりしてる私のしわくちゃな金玉とよく合います。
 
まぁ映画で描かれるセックスってのはどうにもナマぬるすぎて、まるでもって刺激が足りないものばかり。アダルトビデオの女優なんて見事にすぐ潮吹きますからね。
 
ビューン!
ビビューン!
ビシャーン!
ビシャビシャーッン!!
 
ホント真っ平ごめんです。女の潮吹きをみて抜くヤカラの気が知れませんからね。どこの紅音ほたる好きが潮吹きシーンで抜こうと思いますか。あそこまで派手に、そして盛大に潮をまき散らす、羞恥のちんちんしゅっしゅも無いような恥知らずの痴態のどこにエロスがあるのですか。潮吹きっていうのは絵面としては確かにサマになりますから、ジャケットの見栄えもまぁよくなる。でもそれはインパクトの話であって、抜ける抜けないの価値観で考えたらまるで別次元、男優でいったら南佳也と徳田重男ぐらい全然ちがうものです。
 
要するに潮吹きは抜けない。
 
女優は潮なんて吹かなくてよろしい。堂々と誇らしげに潮なんて吹くんじゃないよ。潮を吹くことに罪悪感を感じなさい。潮を吹くため撮影前にポカリのペットボトルを何本も飲むんですぅとか、これから大事に溜めまくったメンザーを抜こうとする夢見る男に対して、その情報を知らしめるのは本当に必要だと思われますか?
 
川崎はチネチッタで『SHAME -シェイム-』をみました。
 
愛も情もなくて、女と付き合った最長の記録が四カ月という男が、リストカッターの妹によるいつものリストカットぐらいで、あそこまでわんわん泣きますかね。私にはまったく分からない。分かりたくもない。キャリー・マリガンは好きだけどまるで抜けない。
 
セックス中毒の兄貴とメンヘラの妹が出てきたから、この映画は近親相姦ものだと思ったら挿入なんて全然しないし、アダルトビデオの熟女ものは近親相姦ものばっかりで、倫理もへったくれもない。がんばろう日本、近親相姦はキズナ。
 
映倫の審査基準ってのがサッパリ意味不明で、冒頭のポコチンぶらぶらはボカシないけど、そのあとはずっとボカシあり。鏡に映るキャリー・マリガンのほぼ見えてるボボはボカシないけど、ほかの女のボボはボカシたり。
 
近視眼的な映画は我慢できません。『ノルウェイの森』なんかもそうだったけど、やたらカメラが役者に張り付く。ここでカメラを引いたらいいのにな、ここでカメラを止めればいいのにな、と思っても絶対カメラ止めませんからね。ひたすら役者を追い回す。そのくせ役者を画面の端っこに置いてみて、空間を演出、あら素敵、ってそんなことあるわけないでしょバカメラが。ロングショットで喜劇化するのがそんなに怖いですか。だったら役者の鼻の穴でもずっと撮してりゃ最高の悲劇が撮れますよ。
 
直接的なセックスシーンはバッサリ切って、目で犯す場面ばっかり並べりゃ良かったんじゃないか、冒頭の電車内における男と女の言葉を交わさぬ執拗な切り返し、あれはとてもエロス、そうセックス思います。