恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

箱根の森でモネとリヒターと

箱根のポーラ美術館「モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」を鑑賞。

 

ポーラ美術館のコレクションは、今まで印象派を中心とした近代絵画がほとんどでしたが、最近は現代アートにも力を入れているとのことです。

そんなポーラ美術館が新しく収蔵した作品をドドーンと紹介する今回の展覧会。展示されてる作品は一級品ばかり、キュレーションが素晴らしくて、見せ方が最高でした。

写真撮影オッケーな作品が多いのもうれしいですね。近代から現代のアートを通観できる展覧会です。箱根まで行く価値ありましたよ。

 

展覧会の紹介は下記にて。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「レースの帽子の少女」

展覧会の最初に飾られてる絵。つまりポーラ美術館の推しでしょう。

私はルノワールがあんま好きじゃないけど、ここで見るルノワールはいい感じに思えます。これぞ観光の高揚効果!

 

クロード・モネ「睡蓮」

日本人みんな大好き、モネ様。私もモネ様、大好きです。

この展覧会ではモネの作品が計5点、鑑賞できちゃいます。しかも、どれも出来栄えが良い。モネの睡蓮って言っても、たま~にドブ沼みたいなきったねえのもあるからね。

ポーラ美術館のコレクションは良いと思います。

 

アンリ・マティスオリーブの木のある散歩道」

ルノワールと一緒で私はあんまマティスが好きじゃないんだけど、ここで見ると好きになりそう。吊り橋効果?

 

ポール・セザンヌラム酒の瓶のある静物

言わずと知れた近代絵画の父の作品。昔はセザンヌにピンと来なかったんだけど、だんだんハマってきました。冷徹な感じが心地よいです。

 

白髪一雄「泥錫」「波濤」

最近はどこ行っても白髪一雄の絵がある気がします。

 

中西夏之「洗濯バサミは攪拌行動を主張する」

ルノワールやモネ、セザンヌなどの巨匠をさんざん見た後にこの衝撃。

 

ポーラ美術館の攻めの姿勢、とても感動します。

 

暗い展示室に入ると、ハマスホイとリヒターの2点だけが飾られてました。空間の贅沢な使い方。

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地」

ハマスホイのモノクロームな感じと暗い空間がマッチしてて絶妙な雰囲気でした。

 

ゲルハルト・リヒター「Grey House」

漆黒の部屋にポツンと点在する灰色の家。ふつうに写真だと思ったら油彩でした。

今年はリヒター展が開催されるので期待が高まります。

 

杉本博司「Opticks」シリーズ

杉本博司は好きだけど、このシリーズは正直よく分からんです。

 

 

左:ゲルハルト・リヒター抽象絵画 (649-2)」

右:クロード・モネ「睡蓮の池」

本展覧会の白眉です。この奇跡の並びは、ぜひ現地で目の当たりにしてください。めっちゃグッときます。

これに限らず、この展覧会は並べ方が全体的に最強。アートに限らず、順番や見せ方ってほんと大事だなって思います。とっても勉強になりました。

 

ポーラ美術館は周囲も散策できるので忘れずに。

 

森とアートの感じがとっても良いんですが、スピーカーで環境音楽を鳴らしてる演出はいらないかなって思います。ふつうに自然音だけでいいじゃんね。

 

朝から行ったので、ポーラ美術館のカフェで朝食をいただきました。

ハムとベーコンのホットサンドにコーヒーを付けました。

カップがモネのデザインでテンション上がります。

 

鑑賞後に昼食もポーラ美術館のレストランでいただきました。

ランチセットで魚料理にしました。

可もなく不可もないお味。ごちそうさまでした。

 

モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に
ポーラ美術館
2022年4月9日~9月6日
9:00~17:00
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285