恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

韓国映画といえば。

金槌ですが。

というわけで「悪魔を見た」を観た。川崎は109シネマズで。
韓流というとイケメン俳優だとかイケメンアイドルグループだとかキューティーガールズだとかをイメージする人が多い昨今ですが、えげつない暴力こそが韓流ですのでお間違いなく。
パク・チャヌクによる復讐三部作「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」は言うに及ばず、「殺人の追憶」「チェイサー」「猟奇的な彼女」「息もできない」と、挙げていたらキリのないほどにバイオレンス渦巻く韓国映画さん。台湾映画の「モンガに散る」は素晴らしき青春暴力映画の傑作なわけですが、アクション演出は「オールド・ボーイ」のアクションを手がけた韓国人がやっているとかで、韓国=暴力は万国共通のコンセンサスを得られてしまっている。そして「悪魔を見た」も期待を裏切らず殴って殴って殴りまくる。初っぱなから金槌が出てきた時点で頬がにやけてしまいますよね。韓国は国策で金槌を映画に出さないといけないという決まりがあるとか。
凶悪な性犯罪者に婚約者を殺されたイ・ビョンホンが犯人を探し出して復讐するという物語なわけですが、犯人を見つけ出して復讐して終わりという筋書きではありません。見つけ出して復讐してそこから物語は動き出す。終わりなき復讐の向こう側を描きまくってるわけで、途中サイコ野郎が集まる屋敷にビョンホンが乗り込んでいくあたりでは、この映画どこに向かってるのかワケわからず、先の見えないストーリーテリングは実に楽しいです。
上映時間144分は幾らなんでも長すぎるというのと、役者の顔に寄る画が多すぎるのを考えると、良い映画とは到底言えませんが、出てくる女優すべてが可愛いのにはビックリさせられました。ぼくは病院の受付さんが好みです。