家人が長崎旅行に行くというので、お土産としてカステラを所望したところ、松翁軒というお店で買ってきてくれました。
なんでもこの松翁軒とやらは長崎カステラ三銃士の一角とのこと。もう二角は文明堂と福砂屋らしく、この２店は全国的にも有名ですが、松翁軒は全国展開していないので知名度が弱いんだとか。
日本三大ミステリで例えるなら、文明堂を『黒死館』、福砂屋を『ドグラ・マグラ』とすれば、松翁軒は残る『虚無への供物』になるんでしょうか。 三大奇書に例えたら、かえって分かりにくくなるという好例です。
それはさておき、私がカステラ大好きっ子を知ってか知らずか、家人は気を大いに利かせてくれて、通常のと高いのを２種類買ってきてくれました。
高いほうは五山焼きといって、２人の職人さんしか作れないんだとか。そんなツーオペの職場だと気軽に有休も取れないだろうに……と勝手に労働条件を妄想してしまう時代を俺たちは生きている。
で、食べ比べてみたんですが、「通常のも美味しいけど、高いほうは味が濃くてもっと美味しい！」という極めて凡庸なる感想しか出てこなくて長崎ブルー（歌：青江三奈）。
