六本木の ANB Tokyo で中園孔二の個展「すべての面がこっちを向いている」を鑑賞。
とてもよかった。すっごくよかったです。
緊急事態宣言下で美術館が軒並み休館しているので、ひさしぶりにアートに触れられたことには感謝しかありません。あけてくれててありがとう。
2018年に横須賀美術館で三沢厚彦の展覧会を見たとき、所蔵品展で中園孔二の作品がたくさん掛かってて、それ以来気になってる作家です。
中園孔二は25歳のとき、夜に瀬戸内海を泳いでそのまま帰らぬ人になったとのこと。
不謹慎を承知で言えば、ロックすぎる最後です。夭逝という言葉の甘美さったらもう。
会場にいらっしゃったスタッフの説明によると、創作年の分からない作品がほとんどなので、ジャンルに分けて展示したとのこと。ここはモノクロコーナーかな。
この作品は創作年がはっきりしてるそうで、中園孔二が亡くなった年だそうです。
火災報知器と一緒に撮ってみました。荒々しい壁面もいい感じ。
初めて来ましたが、素敵なギャラリーです。
童心に還りたくなる趣き。
横から見ると分かるけど、釘が飛び出てます。
写真だと分かりづらいけど、白髪一雄のように絵の具が盛り上がってます。
非常口ピクトグラムと一緒に撮りました。
ホラー感ある作品もあってワクワクします。
本来は画布を貼って使う木の板に直接、絵を描いちゃう作品もありました。
スタッフの人曰く、木の板は世界堂で買ってたそうです。
中園孔二の作品の中には、バトルシティやフィールドコンバットを思わせるような、ファミコンチックなものもあって、初めて見たのに不思議と懐かしい気持ちになります。
ガラスかアクリルに直接描いてる作品も。
別のフロアには、中園孔二が制作するときに使ってた色んなものが展示されてました。
2日目のまつげ。
メモ書きも展示されてて、作家の内面に少しだけ近づける展覧会になってました。
不穏だけどあたたかい感じもする。
会場では、中園孔二のインタビュー映像も流されてました。
ネット上でも公開されてます。
中園孔二が影響をうけてるアーティストは、ヴィルヘルム・サスナルとアンドレ・ブッツァーだそうです。
不勉強で知らなかったのですが、両者の作品を見たらなるほどでした。
好きな音楽は、ノクターナル・エミッションズやデイデラス、ダニエル・バルデリだそうです。
これも不勉強で知らなかったのですが、聴いたらなるほどでした。
会場のエレベーター横にあった、照明とエアコンの調整リモコンたち。
すべての面がこっちを向いてました。
中園孔二 個展「すべての面がこっちを向いている」
ANB Tokyo
2021年4月24日~2021年5月23日
12:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
港区六本木5-2-4
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