恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

消化不良だったけど「Sasha Grey」で画像検索して慰撫したらスッキリした。


ガールフレンド・エクスペリエンス」を観ました。渋谷はシネマライズで。スクリーンがひとつになってからのシネマライズは初めて。やっぱ地下のほうのスクリーンを残して欲しかった。あっちのほうが見やすかったのにな。
で、映画の感想なんだけど。
ちゃんと測ったわけじゃないけど、上映中に30分ほど寝てたと思う。帰ってみてから調べてみたら、この映画は尺が77分しかない。つまり47分程度しか観てない勘定になる。通りで短いなと思った。
長尺の映画が跋扈するこんな時代に、コンパクトにまとめるなんて好感が持てます。わたしが寝てる間に全部終わってくれれば、なおさらよかったのに。よって、その程度の感想です。
コールガールが主人公。ニューヨークが舞台。コールガールの彼女と顧客やむにゃむにゃの人間模様をむにゃむにゃ描きつつ、現代社会のそらぞらむにゃ、むにゃむにゃしさをむにゃり出すとかいうお話。
コールガールを呼ぶ客たちは、セックスが目当てというより、他人とのコミュニケーションに飢えているのだっていう描写が目立つ。
ある客はセックスせずにコールガールといちゃつくだけ。ある客は仕事上の愚痴をコールガールにぶつける。ある客はコールガールの内面をしたり顔で分析したがる。ある客は下着姿のコールガールを鼻息荒く抱きしめるだけ。そしてコールガール自身も他人との距離の取り方で揺れ動く。
それらの姿はとりもなおさず、コミュニケーション手段がありあまる今だからこそコミュニケーション不全に陥るばかりでコミュニケーション渇望が止まらない現代のむにゃむにゃ。
要するに、コールガールの映画なんだからセックスシーンを出してくださいよってこと。カット変わって朝チュンとか、んもう! 身も蓋もない性行為をあけすけに描きもしないで、実存をお洒落にめぐってみせましたなんて片玉痛い。っていうか裸が見たいだけなんだ俺は、裸がいっぱいおっぱい。
よって山本直樹の『ビリーバーズ』を映画化希望。監督はスティーブン・ソダーバーグ以外で。