恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

ヤギと男と男と壁とベスとキッド。


夏休みに突入したので、朝から渋谷のシネマライズへ。とりあえず「ヤギと男と男と壁と」を観る。
いきなりユアン・マクレガーが出てきたので驚く。出てるって知らなかったもんで。そんで、オープニングのタイトルクレジットでは、Supergrassの「Alright」が掛かる。英国人の俳優が出てきて、英国のバンドの曲。アメリカの超能力部隊が活躍する話のはずなんだけど、なんだかな。
それでも個々のシーンや小ネタがそこそこおもしろいので、ずっと好ましくは観てた。でもなんか乗れない。
女がぜんぜん出てこないの。
最初にユアンの女房がちょっと出て、そのあとはニューエイジがビンビン来ちゃってる隊長の回想シーンのとき、おっぱいがちょろっと出るだけ。
ユアンたちが悪い奴らに誘拐される。そのあと、同じ誘拐犯に捕まっていたマフムードさんと一緒に逃げ出す。そんでいろいろあって、マフムードさんのおうちへ。マフムードさんの奥さんは行方不明中。
この映画は徹底して女性を出さない。
奥さんに浮気された新聞記者のユアンが、ヤケになって戦場に赴き、本当の自分を見つけるっていうのが、この映画の一応の目的。なので、シナリオの整合性を考えれば、女性を排除するのは当然。
でもね。やっぱ色気のない映画は観ていてつらいのよ。男ばっかりで、しかもロケーションは砂漠ばっかり。蒸し蒸しする酷暑に観るには、ちとむさ苦しかったです。
それはそうと、ポロシャツが気持ち悪いアイテムとして描かれていたのが、ちょっとよかった。
最後は壁にぶつかる瞬間で映像を切って、エンドロールに突入させたほうがいいと思う。ボストンの曲が最後の最後にちゃんと流れたのは満足。

次にヒューマントラストシネマ渋谷に移動し、「ベスト・キッド」を観る。原題は「The Karate Kid」。でもこれ空手じゃなくてカンフーじゃねえか。ってのは実際どうでもよくて。
少年が強くなるための修行の過程を、あまり端折ったりせず、丁寧に見せようとしてたので好感。弱かった主人公が最後には強くなるっていうお話で重要なのは、なぜ強くなったか、そのワケをきっちり描くこと。観客を心底から納得させることが必要になる。というわけで、140分という尺は、物語から要請された長さであるため、しょうがないんだろうなとは思う。
なお、主人公の少年・ドレを演じたのは、無敵の俺さまウィル・スミスさまの息子さま。エンドロールで、ウィル・スミスさまと息子さまが映ってるスチル写真が出てくるけど、撮影の現場にウィル・スミスさまが来ちゃうぐらいなわけだから、結局は俺さま映画な脚本になっちゃうのも、むべないよね。もっと終わり方を工夫してくれてたら、ちゃんと感動できたかも。
そのあとは東京ドームへ行って野球を観戦しました。負けた。くそ。明日も行く。