恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

「オッス!おら悟空!」と「蒼井!そらゴックン!」は、特に似てない模様、そら模様。


蒼井そらの『ぶっちゃけ蒼井そら』を読んだ。
ぬける青空のように、透き通っていて、健康的で、一本気。仕事に対する蒼井そらの心構えには胸を打たれた。最近いろんなことをおろそかにしてて、まったくもって自分が面目ない。
芸事に励む人に必要な資質とは、「真面目」であることに尽きる、と思った。「真剣」と言い替えてもいいけど、やはり「真面目」を使いたい。「真面目」っていう言葉が揶揄として使われることの多い昨今だからこそ、「真面目」であることのすばらしさをを推していきたい。まぁ、わたし自身がいちばん不真面目なのだけれど。
ともかく。文句もあるのだ。文章があまりにも健康的で健全すぎる。蒼井そらの裸について撮影スタッフがもらした感想が書かれてて。

「なんか、そらちゃんの裸って、いい意味でエロくないんだよね」
「そうそう、健康的でカゲがないんだよね〜」
「見てると元気がもらえるって感じ!」

いやいやいやいやいやいやいやいや!
AV女優がそれではゆけませぬ。
裸も健康的。
文章よりにじみ出す人間性も健全。
そんなぬける青空ではヌケませぬ。
曇ってるぐらいがいいんだ。ときどき薄日の差し込むぐらいが。天照大神の偉大さをみんなが心より痛感したのは、岩戸に隠れて世の中が闇に包まれてからなのだから。いや、言ってるたとえがよくわからん。
隠せ!
そして湿らせろ! ってこと。
ところで、AV女優に限らず、小説家や映画監督や漫画家や画家や風俗嬢やラーメン屋やら、どんな職業でもいいけど、その人の人間性に触れてしまうと、その人の仕事を純粋に愉しめなくなるってことがある。悩ましい。
そういえば、巧みに回避してはいるけど、本当はもっとぶっちゃけられることがあるんじゃないかな。