恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

DEATH MASS 調。

貴志祐介悪の教典』を読んだ。

下巻に入ってから蓮実は幾らなんでも人を殺しすぎ。欣快でした。蓮実の「若い頃は、俺も、無茶をやったもんだと思ってね」のセリフで爆笑。
濡れ場もしっかり出てきて、というか濡れ場がかなり多く、殺生と官能は常にペアであるべきだと思うけど、貴志祐介はそのへんを絶対に外さない。やっぱ貴志は最高の大衆娯楽小説家だなと思った。最強と言ってもいい。
ドリーム・シアターの名前が出てきたりして、元メタラー(ただしへっぽこ)としてはうれしい限り。
洋弓部が文字通り一矢報いるかのくだりはドキドキワクワク。結果は案の定。この世に英雄の栄えたためしなどないのだ。
『クリムゾンの迷宮』に『新世界より』、そして『悪の教典』。さっさと映画化して欲しい。