恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

猿の射精。

フレデリック・ワイズマン監督「霊長類」を観た。渋谷はユーロスペースで。

猿やチンパンジー、オランウータン、ゴリラやらの霊長類を動物実験する研究所に突撃レポート!
とにかく観ていてまったく意味不明なんだけれども、この研究所は一体、何を目的としてエテ公どもをいたぶってるのかが皆目不明。

麻酔で眠らせたオランウータンの肛門にぶっとい器具を挿入し、電気による前立腺の刺激で射精させ、精液を採取。
チンパンジーに得体の知れない液体を飲ませながら、チンパンのペニスに細長い試験管をあてがい、激しく上下に動かして射精させ、精液を採取。
猿の脳みそに電極を差し込み、ほかの猿と同じケージに入れ、脳みそに電気を流し込むと、猿は近くのメスと交尾を始める。電気を流すのをやめると交尾をやめる。スイッチオン。交尾。スイッチオフ。中断。スイッチオン。凶暴化。攻撃。スイッチオフ。中断。こんな繰り返し。
寝台に運ばれてきた猿。鼻の穴に糞長い管をどんどん挿入する。猿は苦しいのか、糞便を激しくまき散らす。
開頭手術を受けたと思しき小さな猿。意識がない様子。腹をかっさばく。内臓を取り出す。頭を切り落とす。生首。脳みそを取り出す。
脳に電極が刺さっている猿。アメリカ空軍の飛行場へと輸送されていく。空軍の飛行機に運び込まれ、箱に閉じ込められる。飛行機は飛び立つ。大空を急上昇、急降下、機内は無重力状態。猿の脳波を測定。今度は逆方向から急降下だ! 研究者たちは無重力状態の中ふわふわ浮かんでいる。たのしそう。箱の中に閉じこめられた猿の表情だけが泰然自若であった。