恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

次のアウトレイジにはソン・ガンホが出てくるんじゃないかという。


アウトレイジ ビヨンド』で大友のバックにアッチ系がいるのであれば、三部作の掉尾を飾るであろう次の『アウトレイジ ジエンド』ではソン・ガンホが大暴れするだろうという予感があるような無いような。
もちろん三部作かどうかなんて話は今のところどこにもないわけで、しかし『ビヨンド』の物語における、いまだ道半ばの中途感からすると、次もあるだろうことをファッキン推測してしまう。
それはともかく、『アウトレイジ』の純血な続編として『ビヨンド』を期待してみにいけば、かなりの肩すかしとすかしっ屁を食らわされるだろうとは思う。
仁義なき戦い』を彷彿とさせながらキッチリと横にスライドしてしまう『ビヨンド』のあのラストがまさに象徴しているように、今までのヤクザ映画全般のアンチテーゼとして構成された『ビヨンド』は当然のように前作の『アウトレイジ』をすらも逸脱すべき憎む対象として銃口を向ける。なので『ビヨンド』に「物足りない」という感想を持つのは真っ当な思考の帰結といえる。
アウトレイジ』を作る際、まず最初におもしろい殺し方の画面が何パターンか思い浮かんだので、その殺しの合間を繋ぐべく物語を後付けで埋めていったら『アウトレイジ』ができた、そう北野武は前作について語っていたと記憶している。
要するにまずは画面ありきで『アウトレイジ』は撮られた。しかるに今回の『ビヨンド』においては各種メディアでのインタビューで答えているように、ストーリー重視で作っていったという。そしてセリフもじゃんじゃん追加していったと。結果、今回の『ビヨンド』はつじつま合わせに終始してしまった映画という印象が強く残った。
正直、大根おろしが食べたくてサンマの塩焼きを食べるなんてことあっちゃいけない。