恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

「ムンク展」プレミアムナイト たったひとつの不満。

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すっかり去年の話で恐縮しちゃうんですが、2018年11月6日に東京都美術館で開催された『ムンク展 プレミアムナイト~冬の星月夜~』へ行ってきました。わたしは、2017年のバベル展でもプレミアムナイトに参加しており、ご意見番気取りでブログを書いております。

で、あのときに不満だったことが、ムンク展では解消されていました。

しかし、コレダケハヤメテ……ヤメテヨ……という新たな不満が噴出。

先にお断りしておきますが、バベルのときと同じで、庶民のまなざしによる、みすぼらしく、みみっちさ全力の感想です。

万国のプロレタリアートの方のみ、いざ立ち上がって、お付き合いください。

 

鑑賞時間が30分拡大!

前回、バベル展のときの鑑賞時間は18時から20時で、最初の20分はレクチャータイムでした。

よって、実質1時間40分という余裕のなさ。

さらにレストランでのドリンクサービスもあったので、その時間まで考慮に入れると、慌ただしさマジハンパねえ!

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ところが今回のムンク展は、18時から20時30分なので、バベルより30分も長い。

今回もレクチャー(15分)はありましたが、強制参加ではなく、すっ飛ばすことも可能。

なので、人によっては2時間半、まるっとムンクとの対話に使えちゃうわけです。ゆとりたっぷり、マイペースで鑑賞できて、とってもよかったです。


音声ガイドと図録がついてくる!

普通だったら550円の音声ガイドを、ダーターで使わせてもらえました。バベルのとき、このサービスはありませんでした。地味にうれぴー。

そして、お土産として2400円の図録をもらえる。これはバベルのときといっしょ。

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では、プレミアムナイトの価値を計算してみましょう。

一般料金のチケットが1600円なので、音声ガイドや図録も合計すると1600+550+2400=4550円が正規の料金。

プレミアムナイトの鑑賞券は4800円なので、正規との差は250円だけ。

ゆったり鑑賞できることを考えると、プレミアムナイトはお得なイベントといえるでしょう。

 

定員が3倍強に増員!

東京都美術館が「ムヒヒ、プレミアムナイトはマネーになるわ、錬金術じゃー」と思ったかは知りませんが、バベルのときに定員200人だったのが、ムンクでは650人と一気に増えました。フルグラじゃないんだから増量やめてほしいです。

650人って普通に混んでるのと変わらないんじゃ……と、行くまではとっても危惧。

でも、美術館側の作戦で、レクチャーの時間を3回に分けたのが功を奏したのでしょう。実際に行ってみたら、ほどよく分散されていたので、混んでるって感じはなかったです。

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聞くところによると、昼間の鑑賞では目玉の『叫び』での混雑がすごかったらしい。すずなりの牛歩戦術で鑑賞する必要があり、絵画の前で立ち止まることもかなわないとか。

プレミアムナイトではそんなこともなく、じっくり何度でも『叫び』と向き合えました。

確かにバベルのときほどのくつろぎ感はありませんし、もちろん少ない人数のほうがありがたいですけど、今回ぐらいの定員でも許容範囲かなと思いました。

なので、特に不満はありません。

 

ドリンクがねえ!

バベルのときにあったドリンクサービスが、今回は無し。

これに関しては、人によって評価が分かれると思います。しかし、飲み物はアート鑑賞と関係ないことなので、わたしは無くても構いません。

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あったらそりゃうれしいので、小躍りのポールダンスでもしますけど。

でも、不満はありません。


図録は一家に2冊もいらねえ!

これだけは声を大にして言いたい不満です。

何度でも言いたい!
なんだったら叫びたい!
文句を!
ムンクだけに!

図録は2冊もいらねえ!
いらねえ!いらねえ!
ねえもんはねえ!

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バベルのときは、お土産として図録もしくはグッズのどちらかを選べたんです。なので、うちみたいに家族2人で行っても、それぞれ別のものをもらえば家族円満の無病息災。

ところが、今回は図録オンリー。しかも、表紙は『叫び』縛り。表紙は3種類あるんだから、『マドンナ』や『太陽』も選ばせて欲しかった。

一世帯に2つって、図録を凶器にして家族で殴り合えと?

余った図録はメルカリで売ってやるからな。

ひとりや友だちと来てる人には関係ない話なので、個人的な事情に過ぎませんが、図録ダブり問題だけが唯一の不満。

 

ムンクあんま好きじゃなかった!

これはプレミアムナイトとか全然関係なくて、今回鑑賞して知った驚愕ファックな事実です。

『叫び』って見た目がすっごくキャッチ―な絵画なので、幼少のころからとっても魅力を感じてました。

なので、ムンクのことをすっごく好きな作家さんだと強く思い込んだまま大人になり、中年の危機を迎え。

今回ちゃんとムンクと向き合って分かったのは、おれ……ムンク……あんま好きじゃ……ない……じゃん……。

完全に好みの話なので、どこがどうとか言いませんが、全体的にノレませんでした。

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すすり泣くシリーズは好き。


クリムトも行く!

5月にクリムト展でプレミアムナイトがあります。当然、行きます。

鑑賞時間は、ムンクと同じで2時間30分。良し!

定員は、400名。バベルより200人多いけど、ムンクより250人も少ない。いい塩梅で鑑賞できそうです。都美の試行錯誤してる感じがビンビンに伝わってきますね。良し!

またしても音声ガイドを使わせてもらえる。良し!

お土産は、図録とスパークリングワイン。ムンクよりもらえる物が増えました。

また図録がダブる……。
ワイン付きはうれしいけど……。
相当な重さになるぞ……。
上野から持って帰るのしんどいな……。

と、先に不満を書いておきます。答え合わせは、3か月後。