恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

「クリムト展」プレミアムナイトはどうだった? 図録は? 撮影は?

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今宵もプレミアムナイターのお時間がやってまいりました。

というわけで、3ヵ月ほど前に「クリムト展 ウィーンと日本 1900」のプレミアムナイトに行ってきた話です。

なお、このクリムト展ですが、現在は東京での展覧会は終了し、愛知県を巡回中(2019年10月14日まで)。

私が行ってきたプレミアムナイトとは、東京都美術館でやってる展覧会において、夜間に人数限定で美術鑑賞ができる、プレミがアムっちまったナイトのことです。

東京都美術館では定期的に開催されています。過去のプレナイの感想は以下の通り。

結論としては、些細な不満はあるにせよ、ゆったり鑑賞できるのでプレミアムナイトはガチでおススメです。

今回のクリムト展も、まったりクリムトに接することができて、おおむね満足。でも、ムンクのときより不満が増えて2つになっちゃったというお話。

 

第一の不満:図録は一家に2冊もいらねえんだよアゲイン!

ムンクのときも不満だったんですが、家族2人で行って同じ図録もらってもマジで困ります。表紙が2種類あるんだったら、せめて選ばせて欲しいんだけど、その夢は今回もかないませんでした。

 

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栗まんじゅうのごとく増殖する図録。

 

第二の不満:レクチャー無くしてんじゃねえよ!

バベルとムンクのときは学芸員さんによる事前のレクチャーがあって、とっても勉強になるしタメにもなるわで、鑑賞の手助けとなりました。

ところがどっこい、今回はレクチャーが一切なし。いきなりクリムト鑑賞へと放り出される完全放置プレイでした。

チケットの価格は、バベル5000円、ムンク4800円、今回のクリムト5500円。

値上げしといてレクチャー無くしてんじゃねえよ!

いろいろなご事情があって価格設定がそれぞれ違うんでしょうけど、肝心の内容がグレードダウンするのはつらい。鑑賞時間が2時間半あるので、そのうちの15分でもレクチャーに割いてくれれば良かったのにと思いました。

 

なんだかんだ言ってもプレミアムナイトは良い!

先ほどレクチャー無いのに値上げかよなどとケチつけといて、いきなり手のひら返しをしますが、今回のプレミアムナイトはコスパが絶頂エクスタシーでした。

プレナイチケットの価格は5500円ですが、実際の中身を考えると、チケット1600円、音声ガイド550円、図録2500円、スパークリングワイン(大体)1500円なので、総額が6250円。よって750円もお得。図録とワインという、手厚すぎるお土産の重量のおかげでお家に帰るころには腕がムキムキに。

 

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お土産のスパークリングワイン。大きさを分かりやすく伝えるべく、キンチョールと並べてみました。クリムトといえば金色、キンイロ、キンなのでキンチョールをチョイスというハイセンス昭和ブギウギ。

 

あと、プレナイの特典としてベートーヴェン・フリーズが写真撮影オッケーでした。展示されているのは、レプリカなんですけどね。大塚国際美術館かよっていう。

撮影の時間は指定されていて、19時からだったんですが、18時55分ぐらいから参加者が蝟集してきててボルテージが高まり、時間になったらインバエ星人どもが撮り鉄コミケのカメコも恐れをなすほどの狂騒ぶりでした。

私はそんな乱痴気騒ぎを遠くから確認しつつ、20時すぎぐらいに撮影しました。早いもの順でどうのってわけじゃないし、のんびりしたいので、こういうのは人が空いた時間を見計らったほうがいいと思います。

 

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同じ作品は誰が撮っても同じ写真にしかならないので、人が撮影している写真を撮りました。撮影者ひとりひとりにレプリカじゃないユアストーリーがあるんだと思います。

 

プレミアムナイト先生の次回作にご期待ください!

次回のプレナイは2019年10月のコートルード美術館展にて。

マネ晩年のマスターピース『フォリー=ベルジェールのバー』が来るので楽しみすぎます。

ではまた10月以降にお会いしましょう。