恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

やりましたね。

★わけあって仕事をお休みにしたので、「(500)日のサマー」を観た。豊洲で。実はこの映画、今年の1月に渋谷のシネクイントですでに観てる。上映終了後、今年のマイベスト3に間違いなく入ると思った。その時点では、今年に入って観た映画はまだ2本だったんだけど。なんというハマりよう!

で、ひさしぶりの結論としては。
2回も観るほどの映画じゃなかったかな。
くんずほぐれつの時系列で見せるだけの映画なので、要は小手先だけで勝負してるわけで、改めて観ればなかなかに退屈。
うーん、この映画を観てなんで今年のマイベスト3だなんて思ったんだろ、と首をかしげつつ観てたけど、最後の最後で急に思い出した。
やっぱり最後のサゲは最高。あまりにそのまんまで狙いすぎなラストかもしれんけど、あれを見せるためにサマーとの500日が描かれてきたわけです。ストーリーの全てが大団円に奉仕していたという語り口の素晴らしさ。最後のカットの視線には、観てるこちらとしてもニッコリ微笑むだけですよ。
そして最後の女性の美しさといったらもう。そりゃズーイー・デシャネルだって恐ろしいぐらいに可愛かったけど、今秋にジーターと結婚する女優ミンカ・ケリーの美貌で主人公の苦難も救われるし、観てるこちらの鼻の下だって伸びるわけ。映画とまるで関係ないけど、チアリーダー姿のミンカ・ケリー最高や!

豊洲の帰りに銀座へ。三州屋でカキフライが始まっているという情報を得たので。3時前ぐらいに行ったんだけど、入店して席に着く前に「早く注文してね!」とおばちゃんの厳しい洗礼。この店は夜まで通しでやってると思ったんだけど、どうやら中休みっていうか掃除の時間みたいのがあるらしく、タイミングが悪かった模様。
というわけで、そそくさとカキフライ定食を注文。まずはカブの漬け物が運ばれる。ひとつつまむ。おいしい。口の中がさっぱりする。
続いてナメコ入りの赤だし味噌汁。おお、熱いぜ、熱すぎるぜ。恵比寿のこづちなんかもそうだけど、なぜに魅力的なお店の味噌汁は熱すぎるのか。そしてご飯が運ばれ、少し遅れてお待ちかねのカキフライ。注文してから5分と経っていない早業。とりあえず何も付けずにカキフライをひとくち。おおおおおおおお。カキの後味が残るうちにご飯をひとくち。おおおおおおおおおおお。カキフライも相当うまいけど、ご飯もえらくうまいぞ。ともすればカキフライよりうまいんじゃないか。いやさ、カキフライだってうまいんだぜ。
お店の掃除の時間を邪魔しちゃ悪いので、さささっとたいらげる。早食いした味噌汁のおかげで口の中の皮がべろんべろんに。今度はもっとゆっくりできるときに来ようと思うのでした。
★そのあとはテレビで野球観戦。感無量。もはやなにも言うまい。でもひとつだけ、ひとつだけ言うならば。試合終了後、マリーンズに対して惜しみなく拍手を送ったホークスファンの姿がすっごくかっこよかったよ。
★観戦後にラーメン屋で五目麺をすすっていたら、隣りの会社員の携帯が鳴った。電話に出る会社員。開口一番、「やりましたね」。漏れ聞こえてくる話の内容からして、間違いなくマリーンズの話。「うん、やりましたな」と心で相づちを打って、店をあとにしました。いい一日だったよ。