~これまでの道程~
★1日目★
【1】ヒトシナヤ〜くつわ堂総本店
【2】うどん棒本店〜高松市立中央公園
【3】イサム・ノグチ庭園美術館
【4】こんぴらや〜遊〜鶴丸
★2日目★
【1】味庄〜めりけんや
【2】新造船あさひ~直島ホール~直島港ターミナル
【3】家プロジェクト~maimai~地中美術館
ベネッセハウスにチェックインの回です。
ベネッセハウスよ、お前もか
いままでオーバル、パークに泊まったことがあるので、今回はミュージアムにしました。
到着してビックリしたのが、フロント前のアプローチに長机を置いて、宿泊者以外の簡易的な受付を設置していたことです。
ここのエントランスは、宿泊者以外がお金を払わないまま、スルーっと入っていけちゃう忍びの者エッセンスが確かにありました。
しかし、そういうゆるさは、もう許さないということなのでしょう。
そりゃ当然です。
ベネッセハウスも前回の本村と同じように、カッチリしてきたんだなと思いました。
でも、タダ見を防ごうとするのはいいんですが、長机とりあえず置いちゃいました感は、文化祭の受付みたいで、建物の雰囲気を壊してませんか。
安藤忠雄建築の良さを損ねちゃってるように思います。
ルフ、THANN、おっぱい
2年前に東京国立近代美術館でやってたトーマス・ルフ展が思いのほかよかったので、ルフの『星雲』が飾られた部屋をチョイスしました。
アメニティのTHANNを見ると、ベネッセハウスに来たぞテンションが高まります。
そして、部屋から望む瀬戸内海の風景。
これを眺めると、直島に来たんだなって実感が強まります。
おっぱい山も健在でなにより。(私が勝手に呼んでる名前。本当は大槌島という名前だそう。左のほうに見える平べったい三角形な島のこと)
3人がいない!
お部屋で少しくつろいだのち、展示空間へ。
なんてこった、ジョナサン・ボロフスキー『3人のおしゃべりする人』がいませんでした。
このアートは、3人の鉄人間がムニャムニャボソボソとしゃべったり、アァァァアア~~~イイイェァ~~~って感じで歌ったりする、とってもチャーミングな作品なのです。
このミュージアムでいちばん好きな作品なのに、どこにもいない。
3年前に来たときは再生装置の不具合だかで、音を出さないまま展示してあったように記憶してたんですが、とうとう完全撤去!
フロントの方に話を伺うと、「作品は保管してありますが、アーティストとキュレーターの意向で、修理ができないままになってます」とのことでした。
そして、「廃棄はしておりませんのでご安心ください」とも。
ちょっと前のニュースで、東京大学の食堂に飾られていたアートが廃棄されたというのがあったので、それを念頭におかれたのでしょうか、誠実にお応えしてくださいました。
「一応、キュレーターにはお伝えしておきます」とも仰ってくださったので、はやく3人が復帰してくれることを、切に期待しております。
最後に、「ホテルと美術館の運営が分かれているため、ホテルの管轄以外のスペースや作品については、ホテル側のスタッフはよく分からないんです」という、正直な話も聞かせてもらいました。
直島のチーフキュレーターを務めた秋元雄史『直島誕生』にもそんな風なことが書いてあったので、むかしから縦割りになってるみたいです。
直島誕生――過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録
- 作者: 秋元雄史
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2018/07/12
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インバウンド盛り上がってます
同じ時間帯に外国人の団体さんたちといっしょだったんですが、この人たち、お酒をバンバン召し上がって盛り上がってました。
太陽が瀬戸内海の水平線に落ちてくると、きれいな夕景を撮影しようと、食事中でもレストランを出たり入ったり、てんやわんやです。
食後、レストランの方から「本日は騒々しくて申し訳ございませんでした」とお詫びを頂いたんですが、みなさんたのしそうだったので気にならなかったです、とお伝えしました。根がガサツなもんですから、うるさいぐらいのほうが、気が楽なときもあったりします。
夏なので、食後でも夕景色の写真がギリギリ撮れました。
おにぎりがない!
部屋に戻っても、おにぎりがありませんでした。
ベネッセハウスは、夜食のおにぎりを部屋に置いといてくれるサービスがあったはずなんですが、今回はなかったです。
暑い夏の時期だからでしょうか。
セブンでなんか買っておけばよかった……。
夜のアートを楽しんでから就寝。