恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

ミーガン・フォックス女史がベロチューしながら手コキしてくれるM男垂涎の映画。


ミーガン・フォックスの肉体目当てで「ジェニファーズ・ボディ」を観た。新宿武蔵野館で。
ミーガン・フォックスがチアガール姿で、胸の谷間を強調し、厚い唇を舌舐めずりし、ビッチぶりを発揮して、男どもとウハウハやりまくる。観る前は、そんな映画だと信じて止みませんでした。
つまり、ミーガンの顔!胸!尻!脚!をひたすらフィーチャーするだけで内容からっぽの映画が観られると期待してたわけ。ある程度までは期待通りだったけど、具合がずいぶん違ってびっくり。怖くて怖くておしっこちびりそうでした。
実際はこんな映画。
ミーガン・フォックスが、
チアガール姿→○
胸の谷間を強調→○
厚い唇を舌舐めずり→○
ビッチぶりを発揮→○
ベロチューしながら手コキ→◎
男どもとウハウハやりまくる→×
ベロチュー手コキのコンボは嬉しい誤算としても、最後は予想と違った。
正解は「男どもをウハウハ殺りまくる」。

そもそも始まってすぐから雰囲気がどうもおかしいと思ったんだ。時間は夜。いかにもアメリカの郊外にありそうな家の庭。ぶらさがるタイヤのブランコを舐めながら、夜の庭をカメラは進んでいく。そして家の窓へと近づいていく……。もう最初から完全にホラー映画の撮り方。
そのあと、女のナレーションが流れてきて、精神病院らしき場面へと転換する。そしてナレーションの女が登場。この女がまた悪いヤツで、いきなり黒人女性の顔面にすさまじい蹴りを食らわす。吹っ飛ぶ黒人女性。血へどを吐きまくる黒人女性……。なんなのこの血肉わき立つ暴力描写。
その後も展開はあさってどころかアフガンの方向へと突き進み、町のバーが大火災に見舞われ、たくさんの人たちが焼死したり、動物に肉をついばまれる死体が出てきたりと、ゴアゴア描写が少なからず出てくる。
そんなゴアゴアの合間を縫うように、ミーガン・フォックスの胸と胸と谷間と胸が出てくる。
観る前に期待してた内容とは違ったけど、もう最高。やっぱエロスとタナトス最高。
ともかく。脚本もよかったし、メリハリ付けて飽きさせない映像も満載だったし、音楽のセレクトも素敵だしで、とても愉しめた。クライマックス、ある男が「飛べるの?」と呟いたところで大爆笑。逼迫した状況で、そのセリフ。人は絶体絶命に追い込まれると、突拍子もなく常識的なことしか言えないんだろうなと思いました。そして最後の最後、「飛べるの?」の天丼ネタをかまされ、また爆笑。くそ蒸し暑い夏を吹き飛ばすのに、うってつけの映画。
それにしても。ミーガン・フォックスが「トランスフォーマー3」に出ないのがつくづく悔しい。なにを楽しみにしてトランスフォーマーを観に行きゃいいんだろう。