恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

トゥインキーを食べすぎるとハーヴェイ・ミルクじゃなくてゾンビを殺したくなる。


そしてハンバーガーを食べると豚じゃなくてゾンビになるのだ。要注意。
なにか食べるんなら断然ピザがいいぞ!
そして飲み物はマウンテンデューな!
というわけで「ゾンビランド」を観た。いつもの豊洲で。
のっけからアメリカ映画のお約束、星条旗が映し出される。しかし、なんだか調子が変。バックで流れるアメリカ国歌の音は歪みまくり。カメラが上下を反転させると、具合が明らかになる。
ホワイトハウスの前。
クラッシュして逆さまになった車。
その車のポールにゆらめく星条旗
そしてアメリカはもはやアメリカではない。
ゾンビランドなのだ!
ドーン!
オブザデーッド!
と、この映画は始まる。
とはいっても、この映画に出てくる「ゾンビ」はリビングデッドではなく、「28日後...」と同じで変な病気に感染しちゃった人たち。よって走ります。ロメロ先生ごめんなさい。
ともかく。冒頭。
主人公がゾンビに襲われる。
逃げる。
車に乗ろうとする。
焦って手をすべらせる。
鍵を落とす。
はい、これです、これ。沈まない太陽がないのと同じで、落とさない鍵はないのだ。ホラー映画とは鍵を落とす映画。このツボがしっかりおさえられていたので、まず安心。そのあとも、めくるめくゾンビ殺戮祭りの連続でおもしろかった。
そしてBM!
この手のハッタリおもしろ映画だと、予告編ですべての見所をバラしちゃうことが多くて、実際「ゾンビランド」もそうなりそうな雰囲気があったけど、心配ご無用だった。なぜなら。
BMの登場!
BMの存在感!
BMの泣き眉毛!
BMの正体が明らかになったとき、全世界における今年いちばんの笑いが起きました。いま思い出すだけでもクスクスどころじゃなくて大爆笑しちゃう。
BMの輝かしいキャリア。BMのトレードマークである困り顔。鑑みるに、BMの人生とは、「ゾンビランド」のためだけにあったのではないだろうか。
未見の人は、ぜひ映画館に足を運び、BMの実体を確認し、BMの素敵な生き様を眉間に刻みつけ、八の字眉で明日からも力強く生きていって欲しい。
やっぱ人間は生きてなんぼ。「ゾンビランド」が訴えているメッセージだ。楽しんで生きなきゃ、そりゃゾンビと同じだよ! 生きたい人、必見。
なお、重要なアイテムとしてトゥインキーっていうのが映画に出てきます。日本では馴染みのないトゥインキー。でも知った上で観に行ったほうが絶対にいい。トゥインキーとは、ホステスっていう会社が作ってる、棒状のスポンジケーキで、中にクリームが入ってるお菓子。ウィキペディアさんによると、アメリカ合衆国における究極のジャンクフードなんだとか。あとスノボールってのも出てくる。これも同じくホステスのお菓子。チョコレートのスポンジをマシュマロで包み、ピンク色に染めたココナッツでコーティングしたものです。