恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

借りたら返せ。

借りぐらしのアリエッティ」を観た。いつもの豊洲で。踊る3のときと同じように、自分ちで観てるつもりになってる観客が多い。

自分たちの生活の営みを、「狩り」ではなく「借り」と表しているのがおもしろかった。でもアリエッティたちがやってることは「借り」ではなく「盗み」。ただの泥棒です。
それにしても。小人から見た人間世界の大きさっていうのを、もっともっっともっっっと表現しないといかんと思うの。この監督さんは「ガンバの冒険」を百億回観てください。宮崎駿は「バッタ君 町に行く」を百兆回観るように勧めなかったのかな。脚本も大概ひどい出来だったけど。宮崎駿という人は、絵を描きながら物語を紡いでいき、そしてさらなるイメージを膨らませていく人。千と千尋ハウルやポニョが映画として素晴らしかったのは、あふれるばかりにきらめくイメージが炸裂しているからであって、物語だけを取り出して鑑賞してみればそのストーリーテリングは貧困そのもの。なので脚本だけ書かせてもどうにもならない。
それにしてもATOKだと「こびと」が一発変換できない。馬鹿馬鹿しい。