恥とマスは掻き捨てナマステ

ヨーグルトが好きです。アートと映画と音楽と野球は、もっと好きなようです。

わるぐち。

わるぐちっていうのは聞かされるほうはたまったもんじゃないし、言ってるほうも楽しくない。わるぐちは巡り巡って自分にかえってくるだけだし、要は自分の恥をさらしているだけななので、あんまりしたくないです。あと、わるぐちって大変。褒めるのは簡単で楽だけど、わるぐちはいろいろ疲れる。でもたまにはわるぐちも。というわけで最近観た映画のわるぐち。これより先、不愉快。
ラビット・ホラー3D
すべてにおいて幼稚。因果関係の「因」なんて描かなくていい。映画とはそこに画が映し出されている以上、結果しか描けない表現形態だろうと思う。出てくるものすべてが結果でしかないことが映画の強みだとも思う。よって原因は不要。もも組の幼稚園児が書いたかのようなクソ脚本。馬鹿どもに文字を与えるな。

監督失格
題名で監督失格と言ってるので、そりゃもちろん失格です。なのでわるぐちではなく褒め言葉なのかな。腰の痛みに耐えながら自転車を走らせる。林由美香への思いを叫ぶ。ほとばしる激情に反して、進行方向や風景や自らの表情を、自転車を操りながらも器用にカメラで撮れてしまえてることが気になる。これは映画じゃないと思う。おもしろかったけど。

★ハンナ
ジョー・ライトといえば長回し。「つぐない」でも軍隊の係留地かなんかに行ったときさんざん長回し。今回もターミナル駅に着いてから地下道へ降りていき格闘が始まりやがて終わって去ってゆくまで長回し。でもそんなのはどうでもいい。なんかカメラぐるぐる回ってたんですけど。なんなのあれ。全体的にカッコイイことやろうと頑張ってるけど、頑張れば頑張るほどカッコワルイっていう。田舎くさい。野暮ったいともいう。田舎もんテイスト全開なので、田舎もんどもが泣いて喜ぶ映画。

ツリー・オブ・ライフ
父親への反抗を経てやがて父親を受容し直すことで、父なる神を再度発見するっていう信仰のゆらぎと過程を暗に示した話だとは思うけど。幸福の科学が作りそう。

……わるぐちのセンスがなくて泣きそう。